東京・武蔵小金井にある店員のいない古着屋を作りました。
店の名前は『YOUSARI』です。
広さはたったの7坪で、東京でたくさんある古着屋の中でも飛びぬけて小さなお店です。
こんな小さなお店でも月に200ー400着売れています。
今回は『無人古着屋』の形態や、古着屋YOUSARIの運営について解説してみたいと思います。
無人古着屋とは?
近年、餃子やお肉など様々な業態が無人化しています。
まず無人店舗とはなにか? その定義を説明したいと思います。
無人店舗とは店員がおらず、自分がセルフレジで会計をして、商品を持ち帰る
無人店とはこのような仕組みになっているんです。
東京・武蔵小金井にある無人古着屋[YOUSARI]も無人店舗なので同じ仕組みになっております。
流れとしては、
- 顧客が商品を選ぶ
- タグに記載されている値段を自分で券売機・又はPayPayで支払う
- 商品を持ち帰る
とシンプルです。
万引きの心配はないか
ここで気になるのが万引きなどの犯罪行為ですよね。
お肉は餃子などの無人店はよくニュースで万引きされている映像を見ます。
ところが無人古着屋YOUSARIでは、今のところ万引き行為は0件なんです。
推測ではあるが、食材などは古着よりもニーズが絶対的にあります。
貧困を理由に万引きするのであれば、衣類より食材のほうが大事なのも理由として挙げられます。
またYOUSARIでは、万引き防止の取り組みとして
- 防犯カメラ&ブザー4台を設置
- 防犯ポスターの設置
など対策をしているのである程度防止効果も出ているのでしょう。
しかも対策をしても万引きされるときはされるが、それでも本来の有人店舗でかかるはず人件費を月20万円/月と考えた場合に、
古着約100-200着相当を盗まれない限りは無人店舗のほうがコストがかからない
という答えとなります。
券売機に入っている売上に関しても毎日売上を回収していれば、おつりを入れてもせいぜい3-4万円程度となり、YOUSARIに関しては50%がPayPayでの支払いとなる為、更に安全である。
このように現段階では無人店舗の課題である防犯面では心配をあまりしてません。
お客さんにとってのメリットもある
無人店舗だとどうしても人件費削減などのメリットを上げられることが多いのだが、それ以外にもお客さんにとってメリットがあります。
それは『店員がいない』事。
そのまんまではないかと思われますが、店員がいない=リラックスして買い物ができる。
一般的には小規模の店舗で買い物をするとき、どうしても店員からの視線などが気になったり、『何か買わないといけないのでは?』といった心配をする人も少なくはないと思います。
しかし、YOUSARIを例に挙げると、多くのお客さんに、30分から2時間と長くお買い物ををしていただけている。
買わなくても気軽に立ち寄るだけ、入店のハードルを下げているのでその分購買に繋がっているようです。
譲りものや、ダメージ品は無料ラックで配布
また地域のリサイクルにも貢献できるように、お客様または知人から譲り受けた衣類、仕入れの段階でダメージがあった衣類などは外に置いている無料ラックにて配布をするようにしております。
それもよかったのか、YOUSARIの顧客層も10代から70代くらいまで幅広く、古着好きから興味本位で見て頂いたり、いろんな層のお客さんにお越しいただいております。
『捨てるなら地域の方に大切に着ていただく』をモットーに古着屋の特性も活かしてリサイクルに貢献していきたいと思います。
今後の展望
今後はクリーニング店や、古着回収をしている事業者との繋がりを持ち、捨てられてしまうような衣類を更に引き取れるようにしていきたいと考えております。
また今の武蔵小金井の店舗も安定して売れているので、今後は直営店の展開、ネット販売の強化、無人古着屋の開業コンサルティングなどもしていきたいと考えております。
4坪でもビジネスになる事がわかったので、ある程度人通りがあれば、小さすぎたり、軽飲食もできないような物件の活用に困っている事業者へ貢献できたらと思います。